ヤスリケースや座布団、お砥ぎ話など
8月も2/3が過ぎ、ふと気づくと6月後半以来、ブログを書いてませんでした。
あひー。
ということで、ここ最近のものをいくつかまとめて簡単に。
まず、こちら。
椅子に敷く座布団ケースがいかれてきたました。
合成皮革なんで、ボロボロとはがれるんですね(写真じゃ見えないかな)。
で、修繕。
以前、買ってはみたものの、使うことのなかった合成皮革の出番です。
ミシンもいい感じ。
お次はヤスリ。
革のコバを整えるのに使います。
今まではNTドレッサー(右側の赤いもの)のみを使っていました。
よりきれいに仕上げるために、粗さの異なるヤスリを使うとよい、と言います。
で、写真の左側のように板にヤスリを貼り付けました。
が、なんかしっくりこないんです。
そんな時に、ヤフオクで見つけたのがこれ。
職人さんが自分で試した結果、この組み合わせがよい!、というセット。
こういう組み合わせは、なかなか自分では気づかないですね。
私としては、NTドレッサーも捨てがたいので、試行錯誤中です。
あと、さくっとケースも作りました。
いや、適当に作ったので、イマイチです。
ミシンの縫い目も気に入らぬ。
で、ペロンとかぶせて……。
ちなみに硬めの芯を入れてあるので、多少、圧がかかっても大丈夫(なはず)。
最後の話題は、またまたお砥ぎ話(しつこい!)。
本日、革やら金具などの買出しに行ったのですが、その足で加賀谷刃物製作所さんへ。
漉き用に5月に買った青紙スーパー「信義」の切れ味が、どうも納得がいきません。
「一番、切れ味の良いはず(と私は思っている)信義が、自分の持っている包丁の中で一番切れ味が悪いと感じるが、研ぎ方が悪いのか?」と、相談に行ったのです。
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試行錯誤が気になる方は、以下もどうぞ。
新入りにてこずるの巻(革包丁編)(2015/05/10)
またしても、お砥ぎ話(2015/05/16)
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で、結論。
もっと試行錯誤が必要、ということでした(^^;
今日は、所持している革包丁を3本とも持って行きました。
で、若旦那(なのかな?2代目?)からは、めちゃくちゃ嬉しいお言葉が。
「最近は、これだけきちんと砥げる人が少なくなっている」
いやいや、そんな。
私は素人に毛が生えた程度ですし……(嬉!!!)
リップサービスも含まれていると思いますが(^^;、ガタつかせず、刃の角度も自分で調整できる人は意外に多くない、とか。
と言うのも効率重視で、職人でさえ革包丁を使わずにカッターを使う人も増えているんだそうです。
あ、ちょっと話がそれた(^^;
で、今日現在の状態では、「青紙スーパー斜刃→青紙1号→青紙スーパー平刃の順で刃がついている」とのこと。
まぁ、確かにここ最近は信義(青紙スーパー)での漉き作業をしていたので、一番状況がよくないわけですね。
この状態で相談した私がアホでした。
それはさておき、革の厚さや種類、漉き方など、ベストな状態は人それぞれ。
なので、どこに基準を置くかを、自分で決めたほうが良い、とのことでした。
つまり、正解は人によっても、状況によっても変わる、ということ。
自分で基準を設けていかないと、「病気になっちゃうよ。砥ぎ病に」と言われました(^^;
いつまでたっても満足できず、使うよりも砥いでばかりの人もいるようです。
ちなみに、研ぎすぎもよくない、と考える職人もいるようです。
「切れる」けど「すべる」のを嫌うため、仕上げ砥は使わず、中砥にとどめるとか。
(これは漉きではなく、断ち用に砥ぐ場合だそうです)
※「すべる」というのがなんとも感覚的で、文章では表現しづらいのですが、教えてもらって、なんとなく理解できました。
ちなみに、砥ぎの状態は、刃を指先で触って確かめます。
顕微鏡(?)で見ると、刃先はギザギザになっていて、このギザギザが適度だと革に引っかかり、よく切れる。ギザギザが小さすぎると、上術した「すべる」状態になる、とのこと。
このギザギザ感が難しいのは、バリとの区別。
刃先を光にかざすと、バリのある部分が白く光って見えるのが区別のポイントだとか。
うーん、とても勉強になります。
簡単に書くつもりが、長くなりました(^^;
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