我が流派は手帳二刀流。
「できるな」(キラリン!)――眼光するどいそこの御仁、お主も切れ者よ。
なれど、拙者はさらに両刀遣い……あ、いや……ほんまもんの刃を手に入れたのじゃ。
受けてみよ!

ってなことで、先週後半から我が家に断裁機が二台ありまする(^^;
以前、書いたように綴じ手帳の自作用に「パーソナル断裁機180AT-P」を使っています。
購入の際、やり取りさせていただいたためか、メーカーの高崎精機さんから新商品をモニターで使ってみないか、とのメールを頂戴しました。
私の場合、二種類の手帳を3ヶ月ごとに自作しておりますが、自炊する方に比べ使用頻度は極端に少ないと思われます。
ですので、もっと適任の方がいらっしゃるのでは……と辞退したのですが、「そこをなんとか」(誇張していますm(__)m)ということで、新商品「自炊裁断機200DX」を送っていただきました。
かくして、断裁機も二刀流。
さてさて、概観はほとんど同じですが、細かな改良が加えられています。
まず、大きな点は断裁する対象の厚さが15mmから18mmに増えたこと。
自炊される方には大きな改良点ではないでしょうか。
ちなみにサイズはほとんど変わりません。
ただし、ハンドルの長さが少し長くなり、起き上がりました。

(手前の180AT-Pに比べ、200DXはハンドルが起き上がった)
遊びが多くなった分、切りやすくなったのかもしれません。
ただ、正直な感想では180AT-Pのほうが楽に切れる気がします。
(と言っても、大した差ではないけど)
そして刃受け板(下の写真の黄色い棒)の格納場所がつきました。

180AT-Pは箱の中にでも入れておかねばなりませんでしたが、意外と便利です。
さらに底の部分にパッドがついたので、机の上に置くときなど傷つく心配をせずにすみます。

また、ダンボール箱の底にある発泡スチロールが四個(四隅を固定)から二個(両サイドを固定)に変わりました。
二個の場合、以外と言うこと聞かないんですよねぇ、発泡スチロール君ってば。
性能には関係ありませんが、出し入れの際のうれしい配慮です。

さて、ここまで良いことづくめですが、気になったことも。
まず、小さなメモ帳を切ったときに斜めに切れてしまいました(平行ではない)。
で、刃受け板を見ると、刃の跡が斜めになっています。

(赤線はイメージ。実施には左右差2mmくらいのズレ)
え、まじ!!!
これじゃ使い物にならん!
180AT-Pは、ほぼまっすぐだったのに。
と思ったが、改めて試し切りを行ったところ、むしろ180AT-Pよりも200DXのほうがまっすぐに切れました。
以前、どこかの書き込みに「刃は左右が微妙にずれて押し下がってくる」と書いてあったような気がしますが、こういうことを計算してのことなのでしょうか???
まっすぐに切れるかどうかは対象物の置き方次第であり、製品として欠陥ではないようです。
個体差があるなら、その製品の癖を見極める必要がある、ということでしょうか。
これに関連するかどうかわかりませんが、スライドゲージ(下の写真)がずれにくくなった気がします。
磁石が強くなった感じでもないので、意図した改良でなければ、これも個体差なのかもしれません。

さて、要望をひとつ。
LEDを増やして右端まで赤い線が見えるようにしていただけると、とてもうれしいです。
自炊の場合はよくわかりませんが、自作手帳では数ミリずれるだけで手帳の線をカットしてしまいかねません。LEDの赤い線とゲージを見ながら微調整するため、ぜひご検討いただけるとありがたいです。
製本や豆本をやる方であれば、おそらく同様に感じるのではないでしょうか?
あと、強いてあげるなら改善点をもうひとつ。
LEDのON/OFFボタンが天地逆についてます(180AT-P、200DXともに)。
操作や作業性にまったく問題ありませんが、使用者から見て文字がスンナリ読めたほうが格好良いし、繊細な日本メーカーならではの完成度になると思います。
以上、180AT-Pと200DXとの比較で感じた点です。
いずれにしても、どちらも切れ味するどく、完成度の高い製品ですね。
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